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「光る君へ」に捧ぐ おぎ的百人一首 その二

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 Podcastで、大河ドラマ「光る君へ」の放送後に感想をただただ語る【光る君へ日記】を配信しているおぎたま。配信後に毎回苦労しておぎちゃんが捻り出している和歌をここに記録して参ります。

107番

『光る君へ』がため惜しくぞありつる時間さへ 長くもがなと思ひけるかな
 
訳:「光る君へ」を万全の体制で見るために寸暇を惜しんでやるべきことを片付けたのだが、一度見始めてしまうともっと長く見たいと思ってしまう。

108番

おほけなく 浮き世の民に 知らすかな 我が知る文字を 文の裏紙

訳:身の程知らずかもしれないけど、辛い思いをしている貧しい民に私の知っている文字を手紙の裏紙に書いてでも教えたいのだ。

109番

月見つつ ひとり逝く夜(世)の 明くるまは いかに寂しきものとかは知る

訳:月を見ながらひとり逝った次の日はいかに寂しいものかは分からないだろうな。

110番

道長と 伊周の弓 比ぶれば むべ『南院の競射』と言ふらむ

訳:道長と伊周が弓の競争をしたことをなるほど大鏡では『南院の競射』と言うのだ。

111番

安らはで 寝なましものを 夜もすがら 荒ぶる息の 君を看しかな

訳:寝てしまえばいいものをどうにも眠れずに、病で荒い息をする君を一晩中看病した。

112番

忘れ路の 逝く末までは 難ければ 酷なことをぞ なせそ 道兼

訳:もうこの世を去り忘れられる身であるから、どうか道兼よ、我が弟よ、私の家族に酷いことをしてくれるな。

113番

薬師率て 参りし御簾の 向こうより 漏れ出づる経の 声の悲しさ

訳:医者を連れて兄の元に参ったが、御簾の向こうから悲しげに経を読む声が聞こえてきた。

114番

衣の色は 移りにけりな 俄なり 我が身五位とは 思はざる間に

訳:衣の色が急に変わってしまった。まさか自分が五位に昇進するとは思っていなかった間に

115番

内裏にて 兄の命を 乞ふ定の 声聞く時ぞ 上は悲しき

訳:訳:内裏で兄弟の命乞いをする定子の声を聞くと帝は悲しいのだ。

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